はじめに～プロジェクトについて

NGO/国際ボランティア支援 ANJING

　私たちは1997年から2001年までの5年間、「ミャンマー植林プロジェクト」と題する植林ボランティア活動を行いました。これは、NGO・財団法人オイスカとミャンマー政府による「ミャンマー開発団プロジェクト」の一環として行われたものです。このホームページは、私たちの活動を少しでも知っていただくことを目的に開設していますが、その前に、まず「ミャンマー開発団プロジェクト」について簡単にご説明いたします。
　「ミャンマー開発団プロジェクト」は、1994年秋に国連開発支援管理局との合同ミッションから始まりました。同年から翌1995年に可能性調査のため視察団を派遣。1996年1月にミャンマー政府との基本協約が締結されました。プロジェクトは「研修事業」「植林事業」「学校建設事業」の三つの事業計画からなっています。
　「研修事業」は、研修センターの建築に始まり、ミャンマー各地から各期、男女各10名の研修生を受け入れ、農業研修（実習と畜産林業、保健衛生、日本語などの講義）を行うとともに、センターで共同生活をすることによって、協調性や規律を守ることによる人間らしい生活と、そのための積極性を養うことを目的としています。
　「植林事業」は、「梅田基金植林」と「タイワ村薪炭植林」からなっています。私たちが担当したのは前者で、後者は「長野ミャンマー会」の支援によって実施されました。
　「学校建設事業」は、あすなろ会（安田生命）の支援による「タイワ小学校」の新校舎建築、校庭整備と、経団連自然保護基金（イオン）の支援による「チャウンピア小学校」の新校舎建築、校庭整備の2つからなっています。
　これまでの成果としては、ほかに、ユワタ村幹線道路整備、パガンジー-パカンゲ橋補修工事、井戸と灌漑水路の設置、パガンジー小学校とパガンジー保育所寄贈などがあります。
　私たちの植林プロジェクトは、学校が寄贈された事によって、他の国々で大きな成果をあげてきた「子供の森」計画として実施することができました。そのため子供たちの環境や自然に対する考え、接し方に大きなプラスを与えることができました。また、肝心の植林の方は、5年間に植えた苗木は約25,000本にも及び、2000年までに植えた苗木の活着率は約75%と非常に高く、特に1999年に植えた苗木に至っては、活着率約90%と大成功をおさめました。
　5年間に渡るミャンマー植林プロジェクトは、すでに終了しましたので、今後「子供の森」計画としてミャンマーを訪れることはありませんが、どのような活動であったかを、別項「ミャンマー植林プロジェクト」で、写真とともにご紹介させていただきます。

植林地は約40ヘクタールあります。その一画に2日間で約4,000本植林しました　。

1999年に植林し、大きく育ったアカシアの木です。植えた時にはわずか30センチくらいしかありませんでした。

　なお、私たちは現在、NGO・中間法人東京ミャンマー会を組織して、独自にミャンマーの子供たちと植林を支援しています。