 今回は幸いにもこうした素晴らしいツアーに参加する事ができ、非常に有意義な1週間を過ごすことができました。日常の生活の中では決して味わう事のできない数々の貴重な体験は、何ものにも代えられない人生の糧となりました。ツアーから帰ってきてからというもの、私たち夫婦間では、ことあるごとにミャンマーでの体験が会話の中心の座を占めています。
そもそも私たちがこのツアーに参加するきっかけとなったのは、5月にNHKで放送された「ブッダ大いなる旅路」で絢爛なるシュエダゴンパゴダと壮大なバガンのパゴダ群の様子を目にしてからでした。ほどなく「国際開発ジャーナル」誌にて植林ツアーの案内を見た時には一瞬目を白黒させて直ぐに参加の申し込みをしました。
当初は植林や親善交流よりも、ミャンマーという国自体に興味を持ち、半ば観光気分でした。それ故、事前説明会で「シュエダゴンパゴダは月曜はお休みなので中は見れない」との説明を受けた時には、少々ショックでした。（結果的には十分堪能できて万々歳でした！）しかし実際に参加してみると、いわゆる「観光」を楽しみにしていた自分が恥ずかしくなりました。
植林地ではツアーのために用意された「ミャンマー語講座」のテキストを基に滅茶苦茶なミャンマー語で”ウケ”てしまった村人たちとの交流、小学校を訪れた際の村を挙げての歓迎ぶりと子供たちの微笑ましい芸の数々、お礼に披露した炭坑節の華麗なるステップ(?)、保育園児たちとのしばしの交流、明日を夢見る凜とした瞳を持つ研修生たちとの交流、枚挙に暇がないほどの心温まる交流は、私達の心に深く刻み込まれました。
今回のツアーに参加して、何よりも大きな成果だったには、仕事も地域も年齢も異なる様々な人たちと出会えた事です。こうした旅でない限り、これだけ密度の濃い付き合いはできなかったように思います。電気のない宿舎でバッテリーで点した灯りの元で色んな事を語ったり暗がりで炭坑節を練習したり、灼熱の太陽を避け風通しのよいセンターのリビングで他愛ない話に供したり、あの場あの状況でしか得られない、貴重な体験を味わう事ができました。 |
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5月にNHKの番組「ブッダ大いなる旅路」を見た時、この国に行かなくちゃいけない、なぜかそう直感しました。数日後このツアーを知り、まるで何かに導かれるようにミャンマーに行く事に決めました。帰国した今、ツアーに参加した皆さんとの出会いや、センターの人たちとの出会い、ミャンマーの子供たちの輝く瞳、壮大なパゴダの景色、ミャンマーで見たきれいな星空や月、そして2日間一緒に手をつなぎながら植林をした少女との出会いを思い出し、胸がいっぱいになります。
日本での贅沢になりすぎてしまった生活の中で忘れてしまった大切な事を、たくさん思い出させてくれました。汗をかいた後の1杯の水のおいしさとありがたさ、雨の降る事の大切さ、厳しい自然の中で笑顔を絶やさずにすべてを受け入れ、ありのままに生活する事の大切等々この気持ちを大切に忘れずに生活していきたいと思います。
日本に戻り感動さめやらぬうちにと思い、少しずつ体験した事を話していますが、反応は様々で、がっかりさせられるような意見もなかにはあります。でも、今回のツアーで体験した事は、私の心の中に大きく広がっています。日常生活の中で、少しずつでも何か行動に移していきたいと思っています。あの時の直感は、このツアーに参加した事で、私の意識を大きく変えてくれました。このツアーに出会えた事を感謝いたします。 |
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| パガンからエサジョまではイラワジ川を約2時間半かけて上ります。 |
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